ACワインblog

吉祥寺の小さなワインショップによるブログです。

吉祥寺ワイン

2021/12/27 年末の御挨拶と1月の営業日訂正

やっぱりタールトネック着るときには前後ろ逆になりますね。結構な確率で。
皆様、こんにちは、ACワインです。
先週もたくさんの御来店誠に有難う御座いました。
その中で御待たせした事多数、御迷惑をお掛けしてしまった事多数ありましたこと、
お詫びいたします。
誠に申し訳有りませんでした。
今更ではありますが、混雑が予想される時間帯を御知らせ致します。
土曜日日曜日、祝日の
14:00~17:00
に御来店頂く場合、皆様に御迷惑をお掛けしてしまう事が多くなっております。
なんだか偉そうな話ではありますが、統計的にそうなっております。
申し訳ありません。。。

さて、
12月も何故か残り4日程となりました。
なんででしょうか。とても早く感じます。
少し1月の営業スケジュールがまちがっておりましたので、こちらに改めてご案内致します。
2022年1月1日は全館休業、2・3日は時短営業の後、4(火)・5日(水)は連休頂きます。
(今年は福袋はご用意できません、申し訳ございません。)
10日(月)は祝日の為営業し、11日(火)は代休、そして17(月)18(火)は連休頂きます。


皆様、良いお年をお迎え下さいませ。

スクリーンショット (61)


2017/11/09 可愛いポチ袋と可愛い新酒

皆様、今日は。
普段は職場・家・お得意先の業務店・試飲会のほぼ4通りしかない、
シンプルにも程がある行動半径の男、吉留です。
その分がっちりお休み取れるときは一日映画館に籠ることもあります。
あ、帰り際に本屋も行きます。
この6通りで全体の85%が占められます。
残り15%が勝負です。
時間の使い方がなかなかに下手な感じですね。
文字に起こすと、他人事のように少し心配になります。
大丈夫なんでしょうか、この人は。

いや、私の狭い行動範囲のことはいいんです。
これではいかんと思ったわけではないですが、誘われて
先週日曜日の出勤前に、吉祥寺は中道通りで行われていました
「ポチ展」なるものにちらりとお邪魔しました。
ポチ展

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耳で聞いたときは?な感じでしたが、
行ってみてわかった。ポチ袋の展示即売会ですね。
(本当になんにも調べなかった。当日見て、ああ!そーゆーこと。てなった)
ポチ袋みたいな、そんなに使わないものの展示会て。
普段の私には興味の範疇外。
恐る恐る階段を下っていきます。
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ふむふむ。
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おい、可愛いじゃないか。
実用性のあるものにアイデアを可愛らしく盛り込んでて、良いです。
使いたくなるってっゆう方向性が実に素敵。
まんまといくつか購入。
これって、上手くすると、
クリスマスのグリーティングカードの日本版
的な存在になるのでは。
可愛いなあ。
2017年中に使いたい。

あ、そうそう、2017年といえば、
そう、新酒ですよね。(強引にいくよ)
遅れてましたイタリアの新酒、ノヴェッロが入荷してきました。
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ヴェネトのアンナ・スピナートによる初入荷品です。
「良いの造りたいから解禁間に合わないよ」
と前もっての堂々たる宣言も聞いてましたし、遅れても全く無問題。
むしろ、良し。
カベルネ・メルローのブレンド。しかもヴェネトの。
こりゃ青い感じかも・・・と私も思ってました。
めちゃチャーミングチェリー。
優しく、でもはっきりと微発泡してる。
未熟果・不健全果からくるような、青さ(茎っぽさ・葉っぱぽさ・若いピーマンのような香り)がない。
ノヴェッロなので軽さは避けられませんが、好感の持てるバランスで、「軽やか」と言いたい。
抜栓二日しても味わいの持ちが良く、ヘタレない。
税抜1890円也。

新酒はお祭りなので、買いやすい御値段にするのが当たり前。
業界の一員なのでお祭りに参加はしますが、
ヌーヴォーとかノヴェッロでしっかりと御客様からかっちりとお値段を頂く気にはなれんのです。
といういつもの口上は置いておくとして、中々の好ましい出来栄えです。

そんなこんなをやりつつも、そろそろボルドーの蔵出し熟成品も来る頃です。
店頭も大幅にアイテム入れ替えを行っていきます。
乞うご期待であります。


2017/10/04 蔵出し空輸ブルゴーニュ参上です。

なんだか涼しくなってきました。
こういう時には、アレですね。そう、ブルゴーニュです。
ちょい熟成しております。むろん蔵出しです。そして空輸です。なんとも贅沢です。
今日は、吉留です。

今回の空輸品は、こちらです。
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「パトリック・クレルジェ」の別名義による蔵出し空輸品。
説明は長いので真面目に読まなくてよいです。
ブルゴーニュどころかフランス全土をカバーする、
大きなネゴシアン(ワイン商)だとお考え下さい。

ジョルジュ・ラーヴは、世界中から愛されるブルゴーニュメゾン「パトリック・クレルジェ」の別名義です。その歴史は1268年にまで遡ることができ、ブルゴーニュで最も古いワイン生産者の一つと言われる「クレルジェ家」。そんな一族の末裔であるパトリック・クレルジェ氏が創設したメゾンが「セレクション・パトリック・クレルジェ」です。パトリック氏はまず一家が経営するメゾン「ラウル・クレルジェ」にてワイン製造に関係する知識を習得しました。16年後、ボルドーの商工会議所に」にてワイン製造に関係する知識を習得しました。15年後、ボルドーの商工会議所にてI.P.C(Institut de Promotion et de Commercialisation des vins) を卒業し、1992年には家族の所有する葡萄畑を「シャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェ」として再編成するプロジェクトに参加。そしてついに1994年にボーヌで自身のメゾン「セレクション・パトリック・クレルジェ」を設立しました。パトリック氏率いるダイナミックで有能なチームはフランス全土を駆け巡り、各地から確かな品質のワインをバルクやボトルで買い付けては、それらを自社ブランドラベルや原生産者のラベル、あるいは輸出先のプライベートブランドラベルなどの形で販売する手法を取りました。そしてそういった柔軟なビジネススタイルが各国で評価され、特に輸出に秀でた一大ネゴシアンとして、今や世界25ヵ国に多数の顧客を抱えるのみならず、「エール・フランス」「ユナイテッド航空」「シンガポール航空」「全日空」等々、12社の航空会社のビジネスクラスまたはファーストクラスにワインを提供しています。

スクリーンショット (4)いたるところにクレルジェが。

ラベル的にはちょっと珍しいかもしれませんが、
つまるところはいつものパトリック・クレルジェ。
違う点は、そう、空輸だということ。
熟成を遂げた、酸が流麗なクラシックスタイルのブルゴーニュです。
IMG_1732色気もあるぜ。

無論お値段もお遊び価格なので
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こんな具合です!
毎度馴染みのことですが、数は限られております。
ちょっと季節を先取りしてますが、たまには先走りもいいよね。
本格シーズンへの露払い、と言う事で。

こんな感じでこれからも色々入荷する予定なのです。
きたよ、きたよ、きましたよ
秋がきた!



2017/09/02 スペインワインの顔力再び

なんだか急に涼しくなってきた。
個人的には今日のような気候があと2カ月以上、
しっかりと続いてくれるのを期待します。
季節の変化に伴い、BGMもこれまでのアメコミ大作サントラから
小規模映画サントラBabyDriverにスイッチ。
内容は90年代のPOPです。またか。
今日は、吉留です。

毎度季節的に合うものを選んで仕入れておりますが、現在偶然にもスペインワインが色々入荷してきております。
なかなかエチケットアピールに長けたというか、押し出しの強いラベル達です。
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バレンシアの地品種メルセゲラとモスカテルをブレンドした、非常に透明感のある白。
マラ・ヴィーダ ブランコ。
ジャスミンなどの華やかな香り、
濃度が高いわけではなく、瑞々しい口当たりで、後口もさらりとながれて軽やか。
体に無理なく入ってくる。実に飲みやすい。
難しいこと考えたくない時や疲れた時、この軽やかさに救われることもあるかと。
可愛いラベルですが、実は過日このブログにてご紹介したVIVIDORヴィヴィドールのメーカーさんでもあります。新着の濃いメンツ
色んな顔を持つのね。
MALA VIDAはBad Lifeの事だそう。
なんか奇妙な名前つけるなあ。
アルファベット下部に解釈としてつけられたであろう絵柄を見てみると、
どうやら
M=Música音楽
A=Avión飛行機(旅行全般を指すイメージ?)
L=Lucky cat招き猫かな?
A=@インターネット全般を指すのか
V=Vinoワイン
I=interrogación疑問府(謎とか好奇心を指すのかしら)
D=Danzaダンス フラメンコシューズにしてはとんがり過ぎだから、普通にダンスなんでしょうね。
A=Amor愛・・ふざけすぎだろsecuredownload (34)


のことと思われます。
字面から解釈してエキサイト翻訳に頼みました(ちゃんと調べろよ)。
この名前、そして一つ一つに意味を持たせていることから考えるに、
「なかなかしんどい人生だけど、楽しい側面もあるからさ、まあこれでも飲んで楽しんで」
てことか
「こんなに楽しいこともあるけど、これでも悪い人生か?(ここで疑問符が効いてくるのかも)」
ということとも捉えられます(だから調べろよ)


そしてこちらは2年振りの登場、ラ・マンチャ地方のアイレン100%、
ルダ・カスアル2016
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文字通り凄く華やか。フローラルな装いに負けじと香りがグラスから立ち上ります。
マンゴスチンや白い花、ちょいライチ、りんごの皮などの多様なフルーツの要素に、
カモミールなどの爽やかなニュアンス、糖度低めの引き締まったボディ。
細くも逞しい腰つき。
そしてフィニッシュは鉈で断ち切ったような剛性の切れ味。
securedownload (10)キャップセルも可愛いぜ。
Casualカスアルの名前通りカジュアルに、熟成させないで楽しむタイプです。
このVTG2016は7月に日本に入荷してきました。
鮮度感あります。
なんだか当店ぽくないフェミニンなラベルですが・・・。

そしてリオハの赤白。オーガニックだそうな。
securedownload (11)外箱からこれ。
securedownload (12)白だってこうだぜ。
もはや顔面力、顔力(かおぢから)といった言葉を使いたくなります。
1970年代にスペインで人気だったフラメンコダンサーをモチーフにしているとのこと。
赤はテンプラニーリョ、白はお久しぶりのテンプラニーリョ・ブランコ。
突然変異して生まれた果皮が白いテンプラニーリョです。
テンプラらしく、洋梨の柔らかさとリンゴの芯を思わせるほろ苦さ。これ、いいね。
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一列に並ぶと若干うっとおし・・・派手で人目を惹きますね。

そんな派手目な形を覗いているのが
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家政婦・・・でなくバッカスは見た。
securedownload (32)上はガン見してんのね。

で御馴染み、ビエルソの地品種メンシアから生まれる
ピッタカム バリカ2011。
樹齢80年を超す古木から生まれる、強くも粒子の細やかなタンニン、良質な酸を
長期の樽熟成により柔らかに包み込んだ赤。
前回はあっという間に在庫がなくなり、その後も問い合わせを多数頂戴しました。
その様は、強靭にして流麗。
メンシアってこんなになるのか、と毎VTG感心させられる銘柄です。
この目の詰まり方、バランスのとり方の見事さ。
エレガント好きにも、がっしり好きにも行けてしまうその守備範囲の広さ。
こんな内容を2000円ちょっとでやられると、他のワインは顔色なくすんじゃなかろうか。
願わくば今度は、長く在庫したいものです。

といった色んな個性的な外観を持つ方たちが
現在店頭でお待ちしております。
これからの季節、活躍してくれることでしょう。

・・
・・・
そして洒落で入ってきましたCava。
その名もカバ・スートラ。
securedownload (16)なんつぅラベル。
ネーミングからして、・・・・・・はい、インドの性愛書、カーマ・スートラをモチーフにした名前ですね。
「愛と悦び」がテーマだから云々。
て、これノリでつけたよね、絶対。
アレなラベルをよ~~~く見ると、コトに至っている傍らには
ワインのボトルがあります。
出オチ感さえ感じてしまう。
もう、なんつうか、あけっぴろげだなあ、オイ。

2017/8/20 熟成ブルゴーニュ諸々

熟成て打ち込んだら塾生て変換された。わしゃ富樫か。(40代男性しか解らないネタ)
暑苦しいので自己責任で見てください
今日は、吉留です。

スタッフ募集中の記事を書いているうちに時は過ぎ、
色々ご紹介したいものがどんどん積み重なっていく事態に。
取り急ぎ少しずつでも上げていかねば、と慌ててアップしております。


この時期ですが、ブルゴーニュが色々と入荷してきております。
しかもコンディション良好の蔵出し熟成品ばかりです。


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以前にもちらっとご紹介しましたブルゴーニュ良年2010のメルキュレイ。
ビオロジックアプローチを実践する大ドメーヌ、シャトー・ド・サントネイから。
現時点で、キノコまではいかないものの、紅茶的ヒントが見られ、
少し熟成が表に出始めていながら、中心には丸みを帯びた赤系果実が明確に存在しており、
進んだ塾生寛(熟成感て打ったらこうなった)とフレッシュさのちょうど中間に位置する、
まさに今飲み頃!な1本。
しかも村名ワインなのにこのお値段。
ブルルージュに毛が生えたような価格に仕上がっており、お買い得と言えます。


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そして少し前からご紹介しております、こちらも村名ワイン、サントネイの2001。
セリエ・ド・クロワブランシュなるネゴシアンからのリリースです。
果実の張りを保った、未だ厚みのあるボディ。
詳しくはこちらの記事に書いてあります。
うっそうとした森に分け入るような、ブルゴーニュ15年熟成


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そしてブルゴーニュのワイン醸造における最古の一族の一人である、
パトリック・クレルジェ氏創設のメゾンにより1本。サントネイ2001。蔵出品。
上記のセリエ・ド・クロワブランシェよりも熟成がはっきりと進んでおり、
明るいレンガ色が入りはじめ、キノコ、紅茶に代表される土気を想起させる香りが全面に出ており、
フィニッシュはシルキーな辛口。枯れた感が欲しい方にはこちらが面白いかと。


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そして、同じくPクレルジェからは一級畑のグラヴィエール。VTGは2001。
上記村名よりも明らかに若く、色調も暗めのルビー色。
元々岩が多い土質で、ごつごつとしたタンニンが生まれがちなサントネイの中でも、
強いボディを持つ畑。


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そして当たり年と言い切ってよいでしょう、2002のボーヌ一級畑、モントルヴノは
小さなドメーヌ、ミュシィから。
この年らしい、中心のピュアな甘みをキープし続けているチャーミングなブルゴーニュ。
ざらつきや濁りがないため、口当たりの良い、飲みやすい熟成ワイン。コンディションいいなあ。


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白も熟成しております。適度熟成、と思ってましたが、もう13年前なのか・・・。
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名門ルイ・ラトゥールのサントーバン2004。
白ワインの銘醸である村、白としても良い年。しかも正規品でないルイ・ラトゥール。
安心して楽しめる、ナッティでボディ感のある熟成。


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そしてパトリック・クレルジェのペルナン・ヴェルジュレスの2001。
マーマレード、アーモンドの皮などフルーツと熟成感が入り混じる、ちょうどよい感じ。
ボディは滑らかで優しく、フィニッシュはゆっくりと長く続く。飲み頃ですな。


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同じくクレルジェのサントーバン、一級畑のフリオンヌ。VTGはなんと1983。
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30年超飲の熟成とは・・・。
やや茶色がかった色調に、シェリーを思わせる燻した香り。
しかしきらきらとしたミネラルを香りの時点で認識できる、生命力は健在。
上質澄ましバター、カリッと香ばしいナッツ類。優しいフィニッシュ。
液面パンパン。
意外と、まだ若い感じ。


こういったラインナップが結構登場しております。
更に9月も
①蔵出し・空輸・(世間相場からすると)お手頃価格
②若くて大ぶりな体躯のドメーヌのものをかなり安めに。
のシリーズが登場予定です。
高騰の単語しか存在しないここしばらくのブルゴーニュ相場。
逆に、
こういったものを打ち出していきたいです。
逆に。
(ここで第一部が出てくる人は40代以上)
暑苦しくはないですが意味は解らないかもしれません。映画公開記念です

2017/7/25 閉店後の御仕事

梅雨明けたと思ったら、梅雨より天気が悪い吉祥寺。
こんな時はガーディアンズオブザギャラクシーのサントラによるスカッと明るい80年代ポップソングが良い感じです。まだ聞いているのか。

今日は、吉留です。
スタッフにあがってもらった閉店後は、一人残って事務仕事に勤しむことが多いです。
テンション挙がる音楽を掛けて、

商品の仕入れの選定、
新商品のデータ打ち込み、
インポーターさんとの相談事をメールしたり、
間に新商品の試飲を挟んだり、
20170723sono2アリゴテらしい!更に14年ぽい!
10月入荷の独自仕入れ商品の膨大なリストをチェックしたり、
売上分析とこれからのアクションを考えたり、
普段できないブログ(筆が遅いので時間が掛かる)を書いたり
それはもう諸々です。

そんな仕事を延々やっていると、
「これ、おもしろいじゃん!うへへ」
的なテンションになる時があるんですね。
仕事は、まあ面白いことが多いのですが、
特に企画する本人が特に面白がると反応が良くなることが多いですね。
この日もこんなの観ながら、悩みつつ、楽しみつつやってました。
20170723

蔵出し空輸の熟成ブルゴーニュとな。
この時期にかよ。
そしてルイ・マックスかよ。
このネゴシアン兼ドメーヌはどちらかと言えば、
・名前はまずまず知られているけど、
・あんまり面と向かってじっくり飲んだ方は少ないし、
・評価も一般レベルであんまりされない
・現地の評価は高い
というタイプ。
ですので、すごく稀少な空輸品ですが、今回は
「手に取り易い価格にしたいなあ。」
と思った次第。

こういうの、ワイン会向けなんだろうな・・・・・・。

とか考えると、仕事は何時までも終わらないです。

こんな感じで8月も面白い商品が入荷してきますよ。


2017/07/13 新入荷の泡・微発泡

急に暑くなってきましたね。
今週は午前中から温度が急上昇しているため、夏が本格化してやってきた!と少しびびっております。
こんにちは、吉留です。

こんな日には、泡なんぞ如何でしょう。

イタリアはトスカーナ州から昨年もご好評を頂きました微発泡が入荷しました。
サンルチアーノ / グイットNV2016らしいです) 税抜1380円
マルヴァジア100%から生まれる、この価格からすると意外な厚みもある、フリザンテです。
20170713
トスカーナ流駄洒落な名前・・・ではなく、「道化師」とか「楽しむ者」の意味とのこと。
安めのフリザンテってスカっとシャバい軽いイメージもありますが、
こちらは瓜系、特にメロンを思わせる飲み応えもあります。
思えばこちらの生産者、普通の白でも結構パワフルですもんね。
20170713その4ぷちぷちしてます。


そしてイタリアはヴェネト州から本邦初公開のオーガニックスプマンテ
チェーロ・エ・テッラ / ビオビオ バブルス エクストラドライ 税抜1190円 やっすい。
オーガニックのガルガネガ100%で造る、残糖14g/lと、辛口というより中辛口な仕上がり。
ガルガネガらしい和梨な感じもあります。シャルマ方式らしい、くだけた、チャーミングな泡立ち。但し4.5気圧とガス圧はちゃんとしてるので、泡のサイズは小さ目なのが好感もてます。
鶏のぴよぴよとビオを掛けてるらしいですよ。いや、ほんとに。
20170713その2なんか最近ラベルが当店ぽく無いものが多いな。



そしてイタリアはロンバルディア州から赤の微発泡が登場。
価格からすると内容の凄さに驚いた1本です。

トッレヴィッラ / ラ ジェニージア ボナルダ2012 税抜1980円 希望小売2700円也

20170713その6ちょっとラベル歪んでますがお気になさらず。

聞きなれない品種、ボナルダ100%。
正式にはボナルダ・ロヴェスカーラ(ロヴェスカーラは、ロンバルディア州の中心地、
イタリア第二の都市ミラノの南方50kmほどの所に位置するコムーネの名前で、ボナルダ発祥の地のようです。)、
またはクロアティーナとも呼ばれています。
この品種から出来るワインは、濃い色調でザクロ・熟れたプラムなどの果実感のある、
まろやかなワインになることが多く、目が詰まっているために、
やや重めの印象があります。
ブレンドされることも多いようで、
酸の強い葡萄(バルベラなど)を和らげる役割でも見かけます。

20170713その5裏ラベルにあるボナルダ デッロルトレポ・パヴェーゼ D.O.C.は
2010年に制定された新しい呼称だそうで、ボナルダのみでワインを造るためにオルトレポ・パヴェーゼ D.O.C.から独立したD.O.Cとのこと。
最近できた呼称なんですね。知らなかった・・・・・。

生産者のトッレヴィッラについては、お買い上げ時にお渡ししておりますテキスト(今回も超長い)を御参照頂くとして、こちらのしっとりとした飲み応えも持ち合わせた赤微発泡。
結果から言いますと、ものすごく良い塩梅でした。
テイスティングさせて頂いたとき(インポーターさんよりご提供頂きました。有難うございます。)、思わず「ウマっっ」て声出ましたもんね。
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セメントタンクで1次発酵。翌春瓶詰め。瓶内2次発酵を行い、ボトルで1年の熟成。更に追加で瓶熟成されています。
そして、なんとこのワインのヴィンテージは2012!。熟成した赤の微発泡てなんだよ。

ルビーレッドの輝きを持つ色合いで赤い果実を連想させる、熟した、しかし透明感を持った外観が見て取れます。
恐ろしく華やかで落ち着きのあるプラム・ベリーの果実の香り。
さらに土気を伴ったスパイスとミネラルが、穏やかながらも確かに存在する泡立ちとともに立ち昇る。
その華やかなところに、無理矢理な感覚は受けない。自然。
液体の集中力は高い。
堂々たる体躯をしていながらさりげない酸が全体を引き締め、だらけることが無い。
ぐぐっと沈み込むような余韻ではなく、ふわりと浮き上がるかのようにフェードアウトしていく。
この余韻の型は実に北イタリアらしい。
粒子の細やかな、静かで上質なタンニンを感じる後味。
地品種であるクロアティーナをここまで美しく仕上げてくる、その腕前に脱帽物です。

当店の御客様は、こういうのを面白がって召し上がって頂ける方が多いので、
今から御紹介するのが楽しみです。


おお、結局全部イタリア・単一品種という感じになってしまった。





2017/04/21 新入荷蔵出しボルドーの御様子

サミュエルLジャクソンはほんとどこにでも出没するなあ。
今度は南海の孤島か。
彼のもれなく醸し出すB級臭は、本来の自分を隠しきれない感じで潔い。

今日は、吉留です。
今週のメルマガはとても長かったです。
ご登録いただいております皆様、お疲れ様でした(?)

その中でざらっと御紹介致しました
「蔵出しボルドー」
の味わいをちょこちょこ挙げていこうかと思います。
殆どは有名所のシャトーではないので、彼らの簡単な紹介をしたいなあと思いまして。
(既に価格は手に取り易いですけど。)

因みに今回のポイントは
「あ、なんかどれもかなり状態いいぞ。アルコールの状態からも判るぞ。」
という点です。いつもよりもはっきり香りが取り易い。
味わいのお好みはあれども、総じて飲み易い。
バランス良し。
杯が自然に進む。
予想を超えてます。

サミュエルLジャクソンおい、なんだ。いいじゃないか。


先ずはちょび髭・・・じゃないシャトーベダ2012 1480円
20170414その8何回撮ってもちょび髭に見えるぜ

アントル・ドゥー・メール地区ジャンサックに醸造所を構えるプティ・シャトー。

リュット・レゾネ(持続可能な減農薬農法)の採用・ブドウの樹齢は25年・収量は45hl/haと、

この価格帯としてはかなり気合の入った畑仕事を行っています。

また、収穫も複数回実施するという手法と取り入れています。

早熟期・適熟期・過熟期と3回に分け、全体のバランスを考え、それぞれのブドウをブレンドすることで毎ヴィンテージ安定した品質のワインを作り上げることに努めています。
という感じですが、 
正直重たくはないです。健全な赤果実。しかししっとりしているため、酸が身体に馴染む。
ちょい熟しているからでしょう。
メルローが60%ですが小豆的な過度の甘みが際立たないバランス。
プラム・ブルーベリー・ザクロ。粉っぽいさらさらとしたタンニンが少々。
重たくないのに満足感がある不思議な凝縮感。

そしてオーメドックのリヴドゥラモット2008 1780円
20170414その6キャップシールもカッコいいぜ(映ってない)

年齢的には大分熟成してますが、驚くほどに枯葉や紅茶感が感じられない。
コーヒーの香ばしさ、カベルネ由来の心地よい針葉樹。なのに毛羽立ちがない口当たり。
おい、どうした。
若さの張りがあるのに練磨を感じる。この艶よ。
すごいな、この完成度は。
 はあ?12本しかなかった?発注担当者猛省だよ、これは。

 猛省です。(11本になった。本日でさらに減った。)
遠方のお客様御依頼のお任せチョイスセットに入れねば。

そしてクリューデュパン2015 プレミアム 1690円。
20170414その10これはセクシー。見かけだけじゃないぜ

セクシーな、なで肩の高級ボトル。
長めの樽熟由来の甘いロースト香。
お、健全に完熟した2015らしい熟れた豆。開放的だなあ・・・・
ん?ミネラルで後口が締まるぜ。
甘味を感じるミネラルウォーターのような自然なミネラルがはっきり。
よくできたお汁粉てこんな感じだよな・・・。軽やかなのに満足感。
価格からすると相当いいです。
これもチョイスセットに入れちゃおう。

そしてシャトーラ フレイネル ルージュ2015 1680円
20170414その11ラベル華やかだなあ。花見てもう終わった?

こちらも2015らしい解放感。軽やかだけどジューシィなプラムとザクロの果肉の目が詰まっているため、ひたすら飲み易いのに満足感があるのが実に宜しい。
完熟というより適熟なんでしょうね。
クリーンなのに健全な旨味を保つ。難しいことです。
でもやってしまう。
正直、「君、こんなにうまかったっけ?」
クリーンで健全。


シャトー シャンデュリュカ2011 1580円
20170414その12見た目地味?そうだね・・

ちょっと熟成してますね。度数12.5%が誇らしい。
カベルネが50%越えてるのに美しく爽やか。
熟れたイチジク、ラズベリー、フィニッシュはさらり。
タンニンは少な目だが、酸は伸びやか。
余韻があっさり消えるかと思いきや、持続力あり。
ああ、やっぱりアルコール度数と余韻は関係ないんだ。
というのを再認識させてくれる、しっとり系1本。

ああ、状態も中身もいいワイン(価格もな)が手元にあると心休まるなあ。
安心できる。

あ、美味しい

て素直に言えるのは良いもんだ。
0170414その18
今のところ、こんな感じで試飲という名の対戦をしております。(こちらは一人)

きちんと選びさえすれば
ボルドーも飲み易いし、日常の御飯に合うんだぜ。

なんか、こんな良質なワインが手元にあるだけで勝った気分になれるかもです。
(何に勝ったのは判らない。そもそも勝負していない。)

サミュエルまあ、深く考え過ぎるなよ。美味いんだ。


そうです。
今回は12本乃至24本しかないので、来週の蔵出し入荷までに持つのかどうか。

今回は

「ボルドーとか地方は関係なしに、いいワインとしてお勧めできる」

のが良いですね。

御興味ある場合は、お手に取ってみてください。

「安いボルドー」ではなく「美味いワイン」

という方向があるかもですよ。

 Jackson面白いから飲んでみなよ。








 


 

2017/04/13 新入荷のお知らせ

マグニフィセント7のサントラは好きだけどあんまりお店向きではない。
そしてあっという間に公開終了。どうなってんだ。
今日は、吉留です。

コピスがリニューアルオープンして2週間。
新規のお客様が微妙に、ごく僅かに、ほんの少しだけ増えたような気がするようなしないような・・・。
・・・当店にはあんまり関係ない・・・のか?
と考えるぐらいに極微細な変化が起こっております。

本日開店前の模様です。
20170414おや、
20170414sono2何だか、
20170414sono3声が遅れて・・
じゃない。空いてますね、棚。 
ナニかを待っているのでしょうか。
そう、ナニがやってくる日です。
20170413sono3バイオーダー蔵出しボルドーです。

今回も1000円台半ばを中心に入荷です。
やはり、というかマイナーな物を中心のセレクトです。
((技術的に)可能であれば後日に全アイテムをリストでアップしたいと思います。)

その中から幾つか御案内します。

ラベルかっちょいい・・・のか、
ヴィンテージ表記下部のもじゃもじゃが髭みたいで面白いのか、よく分からない
20170413sono4こちらとか。1480円。
当店でも以前に扱っていたクリュ・ブルジョワのラモット・ベルジュロンのセカンドワイン
20170413sono10その熟成しているバージョン 1780円とか
お馴染みになりつつあるシャトーフレイネルの良年2015
20170413sono8但し、以前と違ってカベルネ100%ではないバージョン1680円とかが来ております。
あ、このフレイネルは栓が
20170413sono9スクリューキャップです。良いですね。
こちらのお二方はそっくりですが、
20170413sono5よく見るとラベルの一部とボトルが違ってます。左は通常レンジで右側は樽選別した上級バージョンの違いが。
左はシャトークルー・デュパン2015 1480円です。
20170413sono6右側はプレミアムてちっこく書いてます。

プレミアムの方の肩がなだらかな砲弾のようなボトルは、右岸の高級ワインやコスデストゥルネルがメドックで造るワイン、グレで使用されるボトルに似ています。
20170413sono7色気有る横顔ですね。1690円ですけど。

そして収まるところになんとか収まった結果、こんな感じに。
20170413その10ぱつぱつ。膝を曲げられないという噂のスキニージーンズ並。(履いたことないです)
20170413その11みっしり詰まりました。

今回の蔵出しボルドーは第一陣です。
第二陣も来週に待ち受けております。
果たして倉庫と店に置き場はあるのか?
乞うご期待!

こんな気持ちで準備してます。
スクリーンショット (50)まだイケる!

多分。










 

3/30.新入荷予定品と仕入れの経緯

今日は、吉留です。
4月1日(土)、2日((日))の週末は周年企画第一弾の50%OFFアイテムやら良B品やら、9周年懐かし特価やらに御反響頂きまして、誠に有難うございました。
良B品第2弾は火曜日に入荷予定です。こちらもお楽しみに。
そんな中、それとは関係なしに新着商品が来たりしております。
そちらの御紹介と、ちょっとだけ内幕のやりとりなんぞを。

 
 20170327
慌ただしかった3月があっというまに終わり、開花宣言が出たところで、4月を迎えようとしております。(これを書いている時点・・・・迎えました。)
4月の周年企画をあれこれと判り易くまとめながらも、新着商品のテイスティングも行っております。
イタリア専門インポーターの腕利き営業さんにおいで頂き、
複数のワインを改めて試させて頂いたり、
これからの取り組みを御教え頂いたり、
明らかに当店用に考慮されすぎる価格をご提示いただいたり、
色んな情報を頂いたりしながら、
早速注文をいれちゃいました。
特価を頂いたこともあって、実に日常使いが出来易い物に仕上がっています。


わざわざ営業さんに動いて頂き(当然業者さんとしてはコストが発生します)、
サンプルまでご用意いただく(商品そのものの価格だけでなく、商品をピックするコスト、輸送コストもかかります)以上、
仕入れる側としては、そりゃあもう真剣に向き合います。
テイスティングは何時も緊張感を伴う真剣さですが、普段の当方がお金を払って(つまりこちらもある程度リスクを取って)、
仕入れたものをテイスティングするときとは、少し意味合いが変わってきます。
こちらの意向で試飲用アイテムのオーダーを掛け、好きな時間に試飲をし、やるやらないを判断する場合は、
お互い対等の立場での土俵まんなかでのがっぷり4つ。
だとすると、
先方の意志でアイテム選択・営業を掛けて頂く場合は、先方が力を入れて押すという意志が出ている状態です。(動きをだすぞ、というエネルギーがある状態です)
無論、サンプルを切って頂いたからと言って
・価格や時期、内容、状態など、当店の考えにフィットしないものを
・先方に悪いからと無理繰り何とかして導入する
ということは原則ありません。
力で寄り切られることも基本はありません。
が、いつもお付き合い頂いている業者さんが、リスクを取って居る以上、
せめて居住まいを正して相対するのが礼儀かと考えております。
正直な話、当店は、「ホンマモンのモンスター・宇宙人揃い」のこの業界にあって、物凄く「真っ当」な営業の皆様に恵まれております。
なので、他のワイン屋さんよりかはストレスは少ないのではないのかなと思えます。
それでも、ちゃんと仕事上のお付き合いをするためには、
判断全てを自分の事を熟知している得意先に委ねて、自分の基準を放棄するということはしません。
という感じで日々仕入れについて、進めております。
それはさておき、取りあえずの新入荷です。
今回のアイテムは総じてどれも当店には良かったです。
日本に入荷した時は正直んん~??と思ったものが、時と共に瓶熟成を経て、印象が変わることは多々ありますが、こちらもその一つです。

20170327その3

北イタリア ヴェネト州 サンタソフィア
・ピノグリージョ2015 1580円

北イタリアのピノグリらしい、最初の香りは控えめながら、十分に目の詰まった品の良い糖度を内に秘めたリッチなスタイル。ワイン自体は外向的ではないのに、その繊細さからこちらから近づいていきやすいタイプですね。
後口にアクセントとして存在するほろ苦さが実に心地良い。


20170327その2

・ソアーヴェクラシコ2015 1380円
ガルガネガ100%で造られた、直球的なソアヴェ。でもたおやかで繊細な果実と凛とした酸、強すぎないボディは穏やかで気品あふれるもの。雑味が無いのが不思議。価格も条件を頂いてこの価格な不思議。物凄くよくできているのに、残糖度の低さ由来のやや判り難さを貫くスタイルなのがむしろ好ましい。これでいいんだ、的な。

20140403

メルロー・コルヴィーナ2015 1580円
北イタリアでも必須の品種となったメルローに、ヴァルポリチェッラでも使われるコルヴィーナをブレンド。色はおや?とおもわれるほど薄い紫色。
こんな場合は未熟果からくる青っぽさ、線の細さと酸が気になる場合が多いものですが、ピリピリ来るような未熟な酸がない。艶やかで丸みを持った甘味のある口当たり。あら?フィニッシュまで柔らかい。
まるでブルゴーニュのよう。敢えて言うならポマールで有名なドメーヌ・パランのようなまろみと球体。確かに後口に背の高い酸はいますが、あくまでもフルーツと共にあり、飲み易さと爽やかさが。
うん、素晴らしい。
どこまでも北イタリア、そして品の良さを隠さないスレンダー美人な凛とした佇まい。

できれば定番にしたいぜ。

企画をやりながら目新しい商品を御案内する忙しい感じですが、
今月はこんな感じで走っていきたいです。
 

3/31 9周年御礼の御挨拶と周年企画の御案内

今日は、吉留です。
 

日頃から支えて頂ける皆さまのお蔭でACワイン吉祥寺店は4月で9周年を迎えることが出来ます。

スタッフ共々深く御礼申し上げます。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

この時期は毎年何かしら企画をやっておりますが、
今年はタイミングが非常に良かったこと、
お付き合い頂いておりますインポーターさんのご協力も頂けたこと、
思いついたこと、
などが重なり、箇条書きにするぐらいのご紹介が出来そうです。
そこで、たまにはわかり易くご紹介をさせて頂きます。

 

     昔の感覚でどうかな。良年ブルゴーニュを懐かし特価にてご紹介。
 

なんか、こんな感じで販売できれば良いなあ、という悪戯心。4/1より販売開始。年も実にいい。

1.      フェヴレイ /マコンヴィラージュ2014 税抜1750円 36本限定

2.      フェヴレイ /メルキュレイフランボワジエール2015 税抜2900円 24本限定

 

     インポーターさんのご厚意によるスペシャルなB品。どこがBなのかわかる?
 

ラベルやキャップシールにちょっとだけ問題があり、通常品として販売するのに憚られるけど、中身は全然問題ないし、何なら熟成しているものも含まれる良B品群。本来は社員販売などに使われ、表立って販売することはない類のものです。

4/1より3回にわたってシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール、ローヌ、南仏、イタリア、スペイン、など選び抜いた商品をご紹介。
なかには、おお珍しい!なんてなものもあります。詳しくは店頭にて。 

140種類ぐらいあります。でも殆ど1本だけばかり。なのでメルマガにはリストが載せられません。すいません。
とりあえずこちらのブログで4/1入荷分のものだけ御紹介します。画像をクリック下さい。
image1

 

 

     この時期にもマッチングしちゃう、蔵出しボルドー軍団
 

インポーターさんにお願いして4か月前から手配してもらった、練りに練ったボルドーセレクション。
お手頃な良年の赤白、チャレンジしやすい価格のちょい熟成など。
受注発注価格だけに値段が良いのは勿論のこと、コンディション良好でじっくり飲めること請け合いです。試し甲斐ある筈!全42アイテム!4/12より随時開始予定!

 

     都合よくやってきた!空輸スパークリングワイン!限定120本!
 

業務店、通常のお客様問わずに当店で人気のフランス産スパークリングが急遽入荷。

無論輸送費は出来るだけ乗っけず殆ど通常販売価格にてご紹介。コンディションの良さにびっくりするはず。

4/7(金)から発売開始予定。

シャルルニノ / メトド シャルマ 税抜1390円 120本限定。

 

     アイテム・本数限定で店頭価格より50OFFを敢行!こんなの初めてやります
 

個性的なアイテムばかりの一発ギャグに近いワイン群。でも本気です。
すいません、こちらは現金でお願いします。4/1から販売開始。
 

1.      フランス・ボルドー/マルゴー村 シャトーラトゥールドゥベッサン1992 税抜3780円→税抜1890円 限定 2本

2.      フランス・ラングドック プラ デル フォゥン モーリー1939 税抜11239円→税抜5620円 限定 3本

3.      フランス・ラングドック プラ デル フォゥン モーリー1929 税抜13143円→税抜6572円 限定 4本

4.      北イタリア随一の白ワインメーカーによるトップラインナップ!しかも熟成してるとな。
まあ、好きもの向け企画ですね。 
 

イタリア・トレンティーノ州 カンティーナ・テルラーノ

ソーヴィニョン ウィンクル2008 希望小売4000円→2000円 2

ソーヴィニョン ウィンクル2009 希望小売4000円→2000円 2

ソーヴィニョン ウィンクル2010 希望小売4000円→2000円 1

ソーヴィニョン クオルツ2013 希望小売7000円→3500円 1

シャルドネ クルース2010 希望小売4000円→2000円 1

ノヴァドムス リゼルヴァ 2006 希望小売7000円→3500円 3

ノヴァドムス リゼルヴァ 2010 希望小売7000円→3500円 2

 
 

繰り返しになりますが、こういった企画ができるのも、御愛顧頂いている皆様、スタッフ、お付き合い頂いている インポーターさん、関係者の皆様の御蔭です。

これからも色々考えながら面白い企画を御提案できるように頑張ります。
10年目も宜しくお願い申し上げます。 

 
 

 

 

 

3/24「新着あれこれの御紹介」

今日は、吉留です。
 
LA LA LANDのサントラが余りにもヘビーローテーションし過ぎて、
脳が少し胃もたれしてきたところで今度は セッション(whiplash) のサントラが一日中流れておりますACワインです。監督繋がりです。
賛否両論が巻き起こる、ということは、それだけ関心を持たれている、ということの証左であります。愛の反対は無関心。

いや、映画の話はいいんです。
 
現在ACワインには春先に相応しい
面白いオーストリアが入荷しております。

オーストリアのニーダーエステライヒより僅か6haのワイナリー、
ヴィーターシュタインによるラインナップです。
ワインの醸造を娘のビルギット、母親のグレーテは蒸留酒を生産している女性によるワイナリー&蒸留所です。
その60%が黒葡萄、残りが白葡萄で認証はとっておりませんがビオロジックにて葡萄を栽培。
味わいは柔らかく、赤白ともに果実味たっぷりの女性らしいワインを産出しております。
とメーカー資料にあります。
・・・・・・・何処をどうとって女性らしい、という突っ込みもあるかもしれません。
もう少し詳しく書来ます。
1アイテムに限らず、全てのラインナップに共通する特徴です。
 
果実味が強すぎず、しかし目は十二分に詰まった、まろやかさと集中力、口当たりのシルキーさ。
酸もはっきりとありますが、攻撃的ではなく、繊細なミネラルと共に全体を支えている、優しい酸です。
かといって決して品種的な特徴を覆う感じでなく、むしろ赤白共に明確な品種個性を際立たせているのが面白い。
自分の子供・又はパートナーに対して
身だしなみに気を付け、どこに出しても恥ずかしくない教養を教え込み、近づきすぎずもそばで支え、個性も尊重してあげる、ような
イメージでしょうか。
私は男なので、女性に何かしてもらう視点で考えるのが、実に「息子っぽい」と思います。
て、私のことはどうでもいいんです。

赤は
EIN TRAUM 2012 アイントラウム 税抜2680円 希望小売3880円

20170316

名前の意は one Dream。
当店らしからぬ実にメルフェンなそのお姿。
一枚の絵をボトルにプリントしています。
誰もが持っている夢を彼女の理解において表現したもの、ということらしいです。
お店で「夢」をください!という注文ができるのも素敵だ、というお考えもあるとか。

穏やかな薔薇の香り、プラム・チェリーを湛えた果実感も実にスムース。
熟れた野菜を思わせる甘味と爽やかなベリーの酸が落ち着きを骨格に与え、タンニンは緻密で滑らかで程よい甘味を想起させるほど。
フィニッシュに溶け合った様々なフルーツの存在を感じます。

なんか混ざってる感満載+程よい熟成をしている予感。樽感はあまりありませんね・・・・
気になる品種はツヴァイゲルト40%ピノノワール40(!)ブラウフレンキッシュ20%
・・・確かに混ざってますね。
樹齢は全て10年前後と若いですが、品種の特徴を鋭角的と言っていいほど際立たせてるのが上手いところ。29ヶ月間、古い大樽にて熟成したあとに瓶詰め後リリース。
2012年と充分に熟成はしておりますが、それぞれの特性が慣れ合い過ぎて一体化しているわけではなく、未だ若さを保ち、独立している印象。
フレッシュさ、と単純に言うのではなく、張りのある生命力を保ちながらも、こなれた様子があります。
お互いの距離感が良い、とでも言えばいいんでしょうか。
知性と理性をもつ大人の女性でありながら、品よくチャーミング。

入荷後飲み試飲し直して、やっぱり非常に良いので慌てて追加!
したらなんとメーカー在庫は完売とな。
元々120本しか日本に入荷していないんだそうです。
そーゆーことは早く言ってくれ。
24本当店に入荷した内、店頭でまだ何本か残っております。
御興味ある方 、是非、夢を手に取ってみて下さい。


白は
PRIMA DONNA 2015 プリマ ドンナ 税抜1850円 希望小売2890円

20170327

これまたフェミニンなエチケット。見た目だけでなく、液体にもくっきりとしたグリーンノート(緑色の色調)が。品種はゲルバー ムスカテラー100%。まあ、マスカットです。
*先日スタッフがこの品種を色々調べていたら〇ィキペディア(あんまり信用ならないこともあるみたいですが)にも載っていました。御時間ある方はお調べください。ちょっと面白いぐらい、同義語がありました。

確かにマスカットの爽やかな甘みを想起させる、しかしくどくない香りが立ち上ります。シトラス・エルダーフラワーなども。
しかし、口に含んでみると雑味を排除したクリーンなシトラスピール、硬めの梨、びしっとした辛口。後口にピールや山菜に合いそうなほろ苦さがくっきりと際立っています。
かといって無理やり辛口にした時に生まれるアルコールの浮きもありません。
この品種でここまで無理のない辛口に仕立てあげるとは。
アスパラ・山菜などこれからの御料理にマッチング確実です。
これもさっき確認したら、メーカー在庫の動きが活発の様で、ある程度の在庫を確保しておかねば、と決意した次第です。

良い仕事するなあ、と感心しきりです。

心情的に合うものを表情で表したものを貼っておきます。

スクリーンショット (49)いいよね!

スクリーンショット (48)いいぞ!

なんでフェミニンなワインにこの顔面か、という方は
書いてる人間が元男の子、ということで御勘弁下さい。
気分です。








 

年末年始の営業時間のお知らせとなんちゃってムルソー

皆様、こんにちは。

月曜日のACワイン吉留です。

メールマガジンでも御案内しておりますが、

2016年12月の店休日

12月5日(月) と 12月12日(月) になります。

つまり これから12月は無休です。

12月31日(土)は通常よりもコピスの閉館時間が早まるため、

18:00頃には閉店となります。 とは言っても、その辺りはざっくりですので

いつも通り、中に店員がおりましたら御遠慮なくお声掛け下さい。

2017年は

1月1日(日)
はコピス全館休館のため店休日となっております。

日曜日がお休みなんていつぶりだろ・・・・

1月9日(月)が祝日の為、1月10日(火)を代休とさせていただき、

1月16(月)、23日(月)、30(月) を店休日とさせて頂きます。

皆様、宜しくお願い申し上げます。

さて、年末になり、またまた色々な商品が入荷しております。

その中でちょっとびっくりしたのがこちらです。
20161219そう、紙です。

いやいや、違います。
中身です。

20161219その2こちらです。剥き剥き。

アルゼンチンの白ワイン、プレンタ社の
エステート・シャルドネ2015 お値段税抜2000円ぐらい。
スクリューキャップに綺麗な装丁。

メーカーさんからのテキスト熱いコメントは



ペニャフロールをアルゼンチン最大のワイン会社まで育てあげ、アルゼンチンワイン産業の
100年をみつめてきた

プレンタ一族が、良い畑だけを残して残りを売却し、2002年に興したブティックワイナリー。

プレンタのワインのエレガンス、美味しさというのはお客様には広く知っていただいているかと思いますが、

今日あらためてびっくりしたのでオススメさせていただくことにしました。

テイスティングには多少自信あるのですが、このワインをブラインドで出されて「ムルソー又はそれに近いクラスのブルゴーニュブラン」

と答えてしまいました。

熟れた柑橘系果実、トロピカルフルーツなどの果実香とバターやヴァニラなどの落ち着いた香り、

ふくよかな味わいをしっかりと支えるきれいな酸が感じられ、余韻にまできれいな果実味と酸が伸びていきます。

いわゆるニューワールドワインに連想する暖かさではなく、冷涼感をかんじ、だけど重心の低い、落ち着いた

凝縮ある果実味と絶妙に複雑味を添えてくれる樽熟成由来のリッチな味わいをかんじたので、“ムルソーかそのあたりの

ブルゴーニュ・ブラン“を連想したわけです。

 

プレンタは、このシャルドネをつくる際、3回に収穫をわけ、①いきいきとした酸をもっと葡萄、②適度に熟した葡萄、③熟れたニュアンスを

もつ葡萄、をそれぞれ収穫・醸造して、ブレンドすることで素晴らしいバランスのワインを作っています。

50%が樽発酵&MLF,残りの半分はステンレスタンク&No MLFというのも、このバランスの良さをつくっているのかなと思います。

 

2015年ヴィンテージは入荷してそれほど経っていないため、開けたてはまだ落ち着かないかんじがあったり、温度が低すぎると

このふくよかさがでてこないかもしれませんので、ゆっくり楽しんでいただければと思います。

ムルソーも色々なスタイルがあるし、そこまでのミネラル感ではないかもしれませんが、コストパフォーマンスの

高さはきっと納得していただけるはず!
鶏肉料理、魚介のソテー、白カビチーズなどと。

 



このアナウンスを頂いた時、正直私は

「アルゼンチンのシャルドネかあ・・・・・・・
確かに手は込んでるみたいだけど。
言ってもムルソーとかそれに近いブルゴーニュブランとか、無理じゃね?」

と思ってました。
しかも当店では通常樽熟成のワインてそんなに主力ではないし・・・
2000円とかするしさぁ・・・
でも、まあ、樽熟成のシャルドネて季節的には向いてるのかな~?と軽~く考えてました。

20161219その4

試飲してみたら

もうすげぇなんの。

非常に上質な樽のニュアンスと繊細な柑橘果実が実に見事に融合してます。
ヴァニラのテイストをあんまり感じないのに驚きます。
柔らかな口当たりとしっとりとしたアフター。
ミネラル由来の塩っぽさも細やか。
バランスがお見事。

自然に杯を誘います。

確かにブルゴーニュっぽい。
酸化しきっても、
よくある新世界のシャルドネのように甘ったるくならない予感。
ブルゴーニュのように恐らく綺麗な酸が立つタイプ。

スタッフ曰く
「これ、下手な南仏よりもブルゴーニュ、もしかするとムルソーっぽい。」

パワーで攻めず、ピュアな果実・美しい酸・穏やかなミネラルの全部の要素を無理なく搭載し、
更に樽熟成により全体が融合した、なめらなかな口当たり。
実に自然な仕上がりです。

自然に対する人間の解尺の成果物であるワインに知性を感じます。

恐れ入りました。

と、いう訳で店頭にて展開中です。










 

新入荷情報~~~~!

今日は。
たまにはブログで御紹介、吉留です。
前から予定しておりましたが、大量入荷の巻、です。
フェイス取り(その場所に陳列予定の商品のスペースを前もって準備しておきます。棚割りとも言います)して準備万端。
表も
20161201その6スカ
入ってすぐも
20161201その5すか
ボルドー棚も
20161201その4すかっと
棚が待ち構えております。
おっと
来ましたか。
20161201空輸シャンパーニュの目玉の一つ。驚異の価格で登場のピエールカロの単一畑ミレジム。
20161201その2ビオ・シャンパーニュの著名所フルーリーのブランドノワールも空輸で。
20161201その3ルーブル美術館の公式シャンパン、A・ロベールのトップキュヴェ・キュヴェサブロンも空輸だ。
20161201その7あ、大きいのも来てますな。

そんで
20161201その8ナンか一杯きた~。
20161201その9来てます~
その正体というと・・・
20161201その10恒例の蔵出しボルドーですな。
手前のものはタルボのカイユブラン1999!なんと3000円台前半で行けます。
20161201その11手前のラランドポムロールは1haの極小シャトー。年産400ケースとか。
他にも今回の取り組みは2009とちょい熟成が1580円~と御手頃価格からスタートです。
詳しくはメールマガジンで御紹介すると思います。

こんな感じでラインナップを強化して、12月スタートです。
納品お疲れ様でした!
・・・・・・・・明日もあるぞ。
















 

お盆明けの新入荷です。

今日は、吉留です。
お盆とか関係なしに色んな新しいワインがちょこちょこ入って来ては無くなっていく、
非常に出入りの激しい、いつものACワインです。
元々極狭小店舗ですので、一杯在庫を抱えられないのは致し方ないところですが、それにしても激しい。
 20160813その3image4←ブルゴーニュB品群はすぐなくなりました。又追加来るかも。(*追記 来ます。)

莫大な発注量でもないのにいつも通りに無理・わがままをお聞き頂いているインポーターさんに感謝!であります。

現在店頭で暑い熱い支持を頂いておりますのがこちら。
20160817その2image2
20160816image1

イタリア半島の踵、ド南の州、プーリアの赤白です。
ワイナリーはテヌーテ・ルビーノ。

プーリアの場所はこちら。
プーリア超南。暑そう。

元々プーリアというと
「糖度が高く、判り易い厚みがあり、バルクワイン含む大量生産品が多く、そして赤ワイン」
のイメージが強かったです。
実際もそうらしいです。
その状態を脱却すべく様々な試みを行なっているのが、現オーナー、ルイジ・ルビーノ氏。
以下、インポーターさんの資料から抜粋して御紹介します。



氏は父トンマージ
1980年代半ばに購入した農園を発展させ、現在はブリンディジに4つの農園「マルモレッレ」「プンタ・アークイラ」「ウッジーオ」「イアッディコ・ジャンコーラ」を所有。
スタッフの平均年齢40歳以下というこの若い生産者は、「サレント半島=バルクワイン」のイメージから脱却するべく様々な試みを行っています。


イタリアでは珍しく広い平野部を持つプーリア州は、温暖な気候に恵まれオリーヴや穀物、野菜や果実などを栽培する大農産地で、ワイン生産量も常にイタリアトップの座を争っています。テヌーテ・ルビーノはサレント半島ブリンディジの海岸線近くに農園を複数所有し、それぞれの畑が持つ特性に合わせて品種を栽培しています。
 

プリミティーヴォやネグロアマーロ、マルヴァジア・ビアンカから造られるワインについてもすべて高品質化を図り、他とは違う「サレントらしい」スパイシーでドライな、食事と楽しむことが出来るワインを造っています。

「プーリアベストワイン」(
http://www.pugliabestwine.it)という団体を立ち上げその代表に就任したルイジは、ワインそのものの高品質化とともに、プーリアワインの「底上げ」のために様々な啓豪活動を行っています。

「今、プーリアに必要なのは市場における価格戦略でも、国際的に適用スタイルでもない。『これこそがプーリアのワインだ』というアイデンティティなんだ」(Luigi Rubino




彼は上記団体の最年少らしいのですが、その団体のトップであるとのこと。
歴戦の強者農業者の中で、最年少トップてどんだけいい意味でクレイジーなのか、これだけで想像も付こうというものです。 
 

今回の商品は彼が所有する4つの農園の内、マルモレッレ農園から生まれるもの。

レバンテと呼ばれる局地風の影響によりやや涼しい気候とのことです。が、と言っても暑い気候の為、
彼が希望するところのアイデンティティを持ったワインを獲得するために並々ならぬ方法を取っているそうです。


ナイトハーヴェスト(深夜1時~4時に収穫。気温が下がり葡萄が酸を蓄える時間帯の為、フレッシュさを保てる)を実行。
手摘みにて丁寧に選果された大事な葡萄の鮮度を保つために、輸送のための保冷車(!)を用意し、そのまま15km先の醸造所に直行。地下のセラーまで損なわずに運ぶために、冷却機能付きのダクトを用意してエアで巻き上げながら送る。

なんかすげ~な。と感心するしかないです。
実行するだけの財力がある、というのもあるのでしょうが、その前に発想がすごいです。

既に与えられた自然条件だけでなく、
「これからはこういったものを創っていくんだ。そのためにはこういう方法が必要なんだ」
という考えから、発想し実行のために必要な項目を準備する。
プロダクトデザイナーぽいというか。
まず既にイメージがあり、それを具現化するための手順を考える。
という感じがします。なんか面白い考え方だな~て思って、
当店でも人気生産者、北イタリアヴェネト州の「デ・ステファニさんぽいですね」、て言ったら、実際すごい仲良いらしいです。
類友、なんでしょうね。

ワインの香りを取ると、共通してまず南らしい糖分・・・・ではなく、冷涼な酸、フルーツの果皮を思わせる爽やかな苦味を感じます。
先ずこれが面白い。
甘み・ボディ感に頼らず、無理矢理でない、自然な酸と液体に馴染んでいるミネラルでスムースに飲めるワインとなっているのです。
「杯を重ねられるプーリア」を目指した意図がハッキリと伝わります。

マルモレッレ・ビアンコ2015

品種はシャルドネ80% マルヴァジア・ビアンカ20%です。
熟れた果肉でなく、柑橘の皮を感じる 、爽やかさ。こんな綺麗で
シャルドネかよ!
粘性を持ち、甘味を加える、やや鈍重なイメージのマルヴァジアを使用して尚この軽やかさ。
フルーツスムージィを思わせるソフトな口当たりに加え、フィニッシュにも重い糖分を感じない。マイルド、というよりソフト。
攻撃的でない、穏やかなミネラルが嬉しい。

 
マルモレッレ・ロッソIGT2013

品種はネグロアマーロ80% マルヴァジア・ネッラ20%
熟度が上ってくると、ジャム・プルーン・グリセリンなイメージが強いネグロアマーロなのに、果実が赤い!
紫蘇、梅、柔らかなチェリー、そしてアフターにちょいとだけ(笑)黒糖のヒント。
総じてプーリアとは、ネグロアマーロとは思えません。
なんでもマルヴァジア・ネッラは、イメージに反して、水気・酸を多く蓄え、フレッシュさをもたらすが、果皮が薄く損壊しやすい品種とのこと。それもこの優しさに寄与しているんでしょう。
そしてちょっと熟成しているからでしょうか。より自然にボディの厚みが抜け落ちた、後口に酸の存在をアピールしている実に綺麗な赤。肉(しし)が落ちた、落ち着いた色気をもつ1本です。

余韻が長~~~~い。 
白同様、後口の柔らかなミネラルで穏やかなフィニッシュ。


偉大な畑に恵まれ、歴史をもち、偉大なワインを生み出す、既に確立された偉大な生産者とはちょっと立ち位置が異なる、「凄い」生産者。(この場合の偉大=世間的な認知度の高さを指しているのは言うまでもないです。)
私の印象ではなんか「ヒーロー」ぽいです。
この人のワイン、もっと知りたくなりました。


再臨!素敵に甘酸っぱいオーストリア辺境の微発泡ロゼ:ちょっと詳細版

今日は、吉留です。
メルマガにも掲載しておりますが、ACワインとして夏の定番にお勧めしたい、
素敵な微発泡ワインが新VTG2015となって再入荷しております!
あまりにも面白美味しいのでしつこくブログでも御紹介したく、
メルマガの文章に加筆して改めてここに御紹介します。


ライテラー ≪オーストリア 西シュタイヤーマーク地方≫

シルヒャー フリッツァンテ 2015 
2000(税抜)
  2160(税込)  希望小売価格 3000
20160709その3左の方です。もう何だかムースのような泡が素敵すぎます。


「シルヒャー」とは、オーストリア、西シュタイヤーマーク地方で作られるロゼワインの総称。

オーストリア全栽培面積中1%しか栽培されていないマイナーな品種「ブラウアー・ヴィルトバッハー」のみで造られるこのロゼはそのはっきりとした酸味が特徴といわれておりまして、
その酸味のインパクトはなんと世界一とも言われているそうです。世界一って。言い切りますね。

ブラウアーヴィルトバッハー
Blauer(Blue) Wild(wild)bacher の名前通り、無茶苦茶果皮の色素が青いようです。オーストリアでも最古の品種の一つで、野生の葡萄に近いそうです。


因みにこちらの西シュタイヤーマークではこの葡萄の作付面積は75%と圧倒的シェアを誇ります。でも国全体だと1%以下なのね・・・。
スクリーンショット (29)
ライテラーは葉っぱのマークのところ)


地元の西シュタイヤーマーク地方では昔から、ワイン自体の酸が強い為、塩気や脂の多い料理と一緒に飲むワインとしてワイン居酒屋(ブッシェンシャンクと言うそうです。宿泊施設付きで簡素な食事と自家製ワインを出す)で親しまれる「ザ・庶民のお酒」的な立ち位置だったそうです。


その居酒屋に泊まっていた客はその自家製ワイン以外の選択肢がない為(伝統的にはコーヒーもビールも出さないそうです)、質の向上を追求する必要が無かったというのはなんとなくわかります。
それで昔からシルヒャーなんてプロに出すものじゃない、と呼ばれるような扱いを受けていたのがシルヒャーの立ち位置だったようです。
元々、ブッシェンシャンクありきのお酒だったんですね。

ところが
最近になって、醸造技術の発展と才能のある造り手達の出現により、そのイメージが覆されつつあります。
ブッシェンシャンクを持たない、ワイン専業農家がシルヒャーを造りはじめます。

この生産者ライテラーもそのひとりです。

ライテラー・ワイナリーは、この地を代表するシルヒャーとゼクト(オーストリアにおける発泡ワインの名称)のリーディング・プロデューサー。

彼らがその長い歴史によって培ってきたブラウアー・ヴィルトバッハーの栽培方法&醸造技術、

例えば、それぞれ特徴的な畑のスタイルに合わせた収量制限、的確な収穫時期の見極め、

厳密な選果、温度管理、発酵前後の状態の見極め、などを駆使し、今までにないシルヒャーを生み出してます。

元々の特徴である溌剌とした酸味だけでなく果実味やミネラルも持つという、

シルヒャーとしての個性も残しつつ、ワインとしての完成度も高めてしまったもの。

完璧を追い求め、美しく研磨されたそのスタイルは、

シルヒャーのトップ生産者としての地位を確固たるものに押し上げています。

 

そんな彼ら自慢のシルヒャーを、なんと微発泡タイプに仕上げてしまったのがこちら「シルヒャー フリッツァンテ」です。

普通、シルヒャーを微発泡になんて仕上げません。ただでさえ強い酸味がさらに際立ってしまいますから。

やや濃いめ、むしろわずかにルビーがかったといっていいくらいピンクの色調。

シルヒャーはもともと色が濃いめのロゼワインですが、ライテラーもそれは同じですね。
この強い色調は発酵「前」のスキンコンタクト(破砕後プレスする前に果皮を果汁に浸して、果皮の成分を果汁に浸透させる)から生まれるそうで、上記の大分強烈な皮の色からすると納得です。
 

ザクロ、野イチゴ、シダ類の香り。フレッシュな果実感が軽やかな泡とともに流れ込んできます。

とっても溌剌としたアタック。酸味は確かに強いんですが、意外なことにそんなに「酸っぱく」感じません。

これは果実味が十分にあるから。
酸味と甘味のバランスがとれているんですね。

やや植物的なニュアンスを残した風味。とくに口中香に、スイカ的な要素を感じます。

ウリを思わせる青みと、黒い種のほろ苦味、そして、それに負けないフルーツの、瑞々しさをたたえたコクと鮮烈なミネラル。

完全にスイカです。夏に飲みたい「大人の飲むスイカ」。

スイカバー
違った。

西瓜

こんなイメージです。

最近は大人のラムネ的なワインも
http://acwine.doorblog.jp/archives/51949221.html
販売してましたが、こちらも夏祭り的要素を多分に含んだ、大人の○○シリーズの一つ。

 

王道で塩っぽい、脂っぽい料理とともに楽しんでも無論よしですが、
飲みながらだべって試飲しながら合う料理を話し合った結果、
AC
ワイン的にはこの時期冷やし中華と合わせたいですね。



ここからは蛇足。というか連想です。
そういえば思い出した、とかではないです。
このエントリを書きながら
西シュタイヤーマルクにおけるブッシェンシャンクとシルヒャーの関係性とよく似た、
しかしよりメジャーな、
ウィーンにおけるホイリゲとゲミシュター・サッツのことを思い出しました。
品質の上昇、ワイン界における認知度の上昇パターンも似ています。
さらにホイリゲと言えば、オーストリアの新酒の名前でもあるホイリゲも近頃日本で見るようになっておりますが、当店では価格と品質のバランスから取扱いを見送っておりました。
オーストリアの新酒・しかも空輸ということで値段が見合えばやってみたくはあったのですが。
ボージョレ・ヌーヴォーと同じで妙に高いですもんね・・・。

ひょっとしたら今年扱えるかも。
一定の確率で扱える可能性が出てきましたので一応こちらで予告です。

解禁日は11月11日。聖マルティヌスの日、収穫祭の日だそうです。
こちらも今から楽しみです。

元々コンディションが良く、当店の考える美味しいワインであれば
国・産地・品種・VTG関係なく扱うのがモットーのACワイン。
今年後半戦も節操なくいきます。 

GW明け!・・・も新入荷です。

今日は、吉留です。
GW,日頃の疲労回復に勤められた方もあちこち行動された方も家族サービスに励まれた方も、皆さまお疲れ様で御座います。
これからは2ヶ月近く祝日が無い、という所謂平常運転に戻ります。
気温から少しづつ夏に近づいているのが見て取れるこの頃ですので、赤はピノノワールが幾つか入荷しております。

20160511
ブルゴーニュでも味わい異なるものを。
左から マルサネの小規模生産者のスタンダード。ピュアな赤系果実に加えやや強めのミネラルが奥深さを加えております。
真ん中はサクランボ・土・ややきのこ系なクラシックスタイル。派手ではないですが滋味深いです。石っぽいのが面白い。
右は樽樽クリーミィなピノ。最近は偉大過ぎる義父の呪縛から解き放たれたのか?なショーヴネショパンのスタンダードです。


20160511その3
こちらもピノ3種。
コートボーヌらしい横に広がるパノラマ的な果実と土気、古木ならではの充実エキスで人気のシャトードサントネ。そのブルゴーニュオートコートドニュイです。ブルゴーニュルージュよりもちょっと上のレンジだけあり太めのボディ感に安心します。やはりスレンダーよりも適度な肉付きがあるとホッとしますね。ん?ええそちらの方が趣味です。
真ん中はニコラ・ポテルが自分で作っているドメーヌ・ベレーヌのブルピノ。開放的でない沈んだ赤系ベリー+土+きめ細かな粒子のタンニンが特徴的な静かなブルピノ。
続いて最近なんか多いアルザスピノ。強い木苺感を持ち、後口に不思議な滑らかさがあるドミニク・エ・ジュリアン フレイの1本。


20160511その6image3
優しいフランスワインだけ無くこんなアイテムもやってきております。
イタリアはヴェネト州のマイナーエリア、コッリエウガネイTOP生産者、ヴィニャルタの熟成品。
大樽で24ヶ月+瓶熟成の2010年。
ローストアーモンドの香ばしさがあり、適度に熟れたメルローの甘みとカベルネの細やかなタンニンに樽由来のウッディな要素と熟成由来のちょい紅茶・枯葉など各要素が溶け込んだ落ち着きのある一本。
樽は好みだけど強すぎるのはねえ、という方や派手派手パワー系に疲れた方にもお勧め。後口のミネラルで飲み疲れません。
価格もインポーターさん感謝価格です。

20160511その2
こちらはラングドックで評価・規模ともに最も成功しているといわれていると評判のカネヴァレットの上級品。
エキス強めでタンニン強め、葡萄の果皮・茎・草の要素を強く感じるスタイル。生薬・ハーブ・胡椒などの香りも強く、更に2010年と熟成しております。
そうか、もう6年前なのか・・・月日って早いな。


016043010
そしてこちらはこの時期にかよ!のローヌ。 
大丈夫(?)、白です 。
しかも野太い酸と強靭なミネラルをその身に搭載した、暑さを感じさせない上級なローヌブランなのです。
まあイヴキュイロンは元々コンドリューで優れた瑞々しいスタイルのヴィオニエを造ってるので、このルーサンヌの身体を心地よく吹き抜ける風ような爽やかな味わい、それでいて詰まったエキスというボディバランスも納得はします。
意外なのがヌフパプ(つまり南部ローヌ)で名を馳せるレイモンユッセリオの白!
なんという太く逞しい酸、後口をさらっていく強度の高い剛性のミネラル。べたつくイメージもある桃の果実味が決して重たくならないのが恐ろしい。
強さ・繊細さ・透明感(クレレットから来ているのでしょう)・満足感・アルコールの純度の高さ、とバランスはもうお見事としか言いようがないです。
比べるのはちょっとアレですが、正直そこら辺のブルゴーニュブランだと足元にも及ばない完成度です。
価格これなのに。
なんだか私益々畏敬の念を持ってしまいました。


20160511その5image2
お次はローヌワインです。
安心して・・もういいか。
白です。ヴィオニエです。
こちらも南部ローヌ。今話題のケランヌ村で腕を振るうグランボワによるライチ・黄色い花とヴィオニエ的な王道の香り、但し純度は高い。加えて香りの時点で瑞々しい華やかさが。「ん?これ100(%)か?」と一緒に飲んだワインバーのマスターも興味を引かれた模様。
*追記 
グランボワのHPで調べたら15%ルーサンヌが入っているそうです。道理で。

とまあ色々入荷しております。
そしてそろそろ夏恒例の例のアレが入荷するかも・・・「海のワイン」が。
平常運転ですな。
 

季節の変わり目と言えば・・・のロゼ

今日は、吉留です。
 
春ですね。
本日は寒いですがやはり冬本番の寒さとは違い、芯に食い込まない寒さです。表面どまりと言いますか。
又来週は気温が上がりまして、そして3月下旬と4月初旬(開花予想~満開予想にもろ被り)にシベリア寒気団が最後のひと踏ん張りを見せようかという予想も出ているようです。
写真は昨年目黒川で撮影したものです。
解像度と腕に難のある写真でもなんとなく様になる(ように見える)のは被写体の魔力かも。
桜201503目黒川

 桜201503目黒川その2
三寒四温、春に3日の晴れ無しというぐらい安定しない季節。
しかも桜の季節。
これはひょっとしてロゼの出番でしょうか(ここまで前ふり)

ここ数年当店では春と秋、気温と気候の安定しない季節の変わり目にはロゼをお勧めしておりました。
「きちんと造られ」且つ「コンディションの良い」ロゼは温度高めですとしっかりした食べ物に合わせやすいボリューム、すなわち赤的な使い方が出来ます。更に少し冷やすと爽やかな味わいにもなる、所謂白的な使い方も可能ということもあり、当店でも順調にファンが増えてきたカテゴリであります。
当店でのお勧めするときのキャッチコピーは「良いロゼは赤白どっちつかずではなく、どちらでもある」です。

現在絶賛稼働中、フランスはプロヴァンスのロゼ(生産者ラシーヌ)1780円
も当ブログで以前御案内しております
http://acwine.doorblog.jp/archives/51942418.html
が、他にも有りますのでこの機会に幾つか御紹介を。

image

オーストリアのツヴェイゲルトから造られる、フレッドロイマーの清廉な辛口ロゼ。
20160311

ピュアで雑味の無いベリー、イチジク、ザクロの果実、ピーンと張りつめた鋭いながらも清らか且つナチュラルな酸味、後口に旨味を残す全方位的に食事に向く実に美しいロゼ。
元々クリーンビオディナミの大家として知られてはおりますが、2013年から全て買い葡萄でなく自社畑にしたことでより画像解析度が上がり、目も詰まった、より充実した内容になっております。
薄旨切れ味系の代表のような造り。


此方はフランスはロワール地方、サンセールの代表的な生産者、アルフォンス・メロのサンセールロゼ。
20160311その2
ロワールにおいて唯一赤・白・ロゼでアペラシオン表記が許されるサンセール。
ピノノワール100%のこのワイン、色はかなり薄目ですが、桃というよりサーモンぽい色調。
20160311その4

色調は温かな印象ですが、入りはさらりで口中での果実が割とずしっと残る、エキス重視タイプ。
ミッドに重きを置く感じですね。アフターのタンニンも穏やかにありますが、糖分に由来する甘味は少なく、しっかりとした御料理ともマッチングしそう。
アペラシオンからくるミネラルは粒子の細やかなむしろ滑らかな口当たり。一部のサンセールに見られるような粒子の荒いぎしぎししたミネラルでないのが印象的です。
中盤から後口に掛けて大いに存在感がある、飾り気はないが洗練されているスタイルはこのエリアの大立者の面目躍如といえましょう。


此方は同じくフランスのロワールでカベルネ・フラン種に特化したドメーヌ、ミニエールのロゼ。
20160311その3
ロワール中流域を代表するボディ感のある赤、ブルグイユにて高名なワイナリー。
所有する畑16ha全てがカベルネ・フランというスペシャリスト。
こちらの甘みをはっきり感じる濃厚な赤やそれをそのまんま赤スパークリングにしたタイプなど、当店でも認知度は高い処ですが、このロゼも実に丁寧に作られておりました。
カベルネフランは、カベルネソーヴニョンの原種と言われており、実っている状態で一定の熟度を見せないと青さが目立つ傾向にあります。
しかしこの生産者の熟れたカベフラは違う。強くも優しいタンニン、滑らかな口当たり。青さがない。
野菜に合いそうです。
実はこの生産者のロゼスパークリングも来週あたりに入荷しそうです。
此方も非常に楽しみです。

赤ワインを多くのまれる方にも、白フリークの方にもお勧めできる万能性、この時期ですとその頼もしさがはっきり判ります。ロゼにあまり良い印象を持たれていない方も、この機会にチャレンジして頂くと面白いかもです。



 
店舗情報

ACワイン

吉祥寺にある小さなワインショップです。

東京都武蔵野市
吉祥寺本町1-8-16 coppice FF B1
(吉祥寺駅北口から徒歩5分)

電話番号:0422-29-7461
営業時間:
火~金曜日 12:00~19:00
土・日曜・祝日 11:00~19:00

定休日:毎週月曜日
(祝日の場合は営業、
翌日が休日となります)

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